医療機関での障害者雇用の事例検索

障害者を初めて雇用する場合だけでなく、身体障害者の雇用に加えて新たに知的障害者や精神障害者の雇用を始めようとする場合にも、どんな仕事が良いかと悩まれることが多いと思います。本ネットワークのホームページでは、障害のあるスタッフが医療機関で実際に従事し、定着している職域の例を数多く紹介していますので、その中から自院に合ったものを選んでいただけるかと思います。

切出し業務の具体例

こうした職域の例示に加え、知りたいと思った特定の業務について、実際の職場での具体的な事例を知りたい場合に役立つのが、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する「障害者雇用事例リファレンスサービス」です。

「障害者雇用事例リファレンスサービス」

「障害者雇用事例リファレンスサービス」では、障害者雇用について創意工夫を行い積極的に取り組んでいる事業所の事例や、合理的配慮の提供に関する事例について、検索することができます。障害者雇用の現場の個別実例については、なかなか知る機会が少ないものですが、この検索サービスでは事業所名等も見ることができます。業種別の検索も可能なので、医療機関での雇用事例を調べたい場合は「医療・福祉業」を選択します。また、障害種別での検索も可能で、視覚障害、聴覚・言語障害、肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害、発達障害、高次脳機能障害、難病、その他の10種類の中から、検索したいものに絞り込むことができます。更に、フリーワード検索機能があるので、「看護補助」「事務補助」「調理補助」「清掃」「運搬」「印刷」「シーツ交換」「食事介助」など、知りたい事項を入力して検索すれば、同種の業務を行っている事例を調べることもできます。これらの検索機能を活用することで、自院で検討する障害種別や想定業務について、先行して実施している医療機関での詳細な情報を入手することが可能になります。

先日、四国地方の医療機関の方から、精神障害や発達障害の方の医療機関の厨房での雇用事例について相談された際にも、「障害者雇用事例リファレンスサービス」を紹介し、フリーワードに「厨房」を入力して検索するようお勧めしたところ、具体的な事例を知ることができ大変参考になったとのお返事をいただきました。