経営改善のための内製化に障害者雇用が貢献する

関東地方にある公立病院では、高額な委託費の削減が経営改善委員会で検討され、薬剤搬送業務の内製化が提案されました。しかしながら、病棟の看護助手が薬剤部まで薬剤カートを取りに行くことには、病棟業務が集中する時間帯と重なるため、難しいと考えられました。

そうした中で、障害のあるスタッフが事務室間の書類搬送を行っていたことから、「彼らならできるのではないか」という声が上がり、内製化が実現したそうです。これが新たな職域となり、更に雇用数が増える好循環を生み出しました。

障害のあるスタッフの仕事を作るために、敢えて清掃等の外注業務を内製化しようとする病院もあるようですが、この病院では経営改善のための方策として内製化が検討され、その実現に障害者雇用が貢献できた好事例と言えるでしょう。